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みんな王子としての俺を見ているのであって、 誰一人 ”神谷 響‐かみやひびき‐” という人間として見てくれはしない。 そのことに嫌気がさした。 だから、周りをだましてやろう、そう決めた。 高校生になった俺は、表向きには、みんなが思っている”王子”を演じ 裏ではいっぱい悪いことをした。 でも、退屈だった。 疲れる一方だった。 もう、俺の人生を終えてしまおうかとも思った。だが、それは出来ない。 だって、俺は”王子”なのだから…。
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