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そして放課後になり、周りの奴らは、遊びに行こうとか誘っていたけれど 咲原に案内しないといけないからと言って断った。 まぁ、元から行く気が無かったから断る理由を与えてくれた咲原には少し感謝している。 咲原は「案内は明日でもいいよ」と言っていたが、押し切った。 なんて余計なことを言うやつだろう。感謝したことに後悔…。 それから少しして案内を始めた。 俺は人気だから、歩いているだけで声をかけられる。 そんな俺を咲原は不思議そうに見ていた。 「どうしたの?」 その目線が気になったから声をかけてみた。 「なんでも無いよ。ただ、すごいなぁ…って思って」 うん? と首を傾げていると 「いやね、学校中の人気者だし、勉強もできるんでしょ? 成績も学年トップだって聞いた」 本当は学校の中でトップだと思うけどね。と思ったのは口に出さず、 「そんな事ないよ。俺なんて普通だよ」 と答えておいた。普通の人だったらここで、五月蠅くなるところだけど 「ふぅん、そうなんだ」 こいつは、それだけで終わった。 これを聞いてこんな冷めた反応をしたやつは初めてだった。 俺は咲原に興味を持った。 だが、咲原のこの後の言葉に俺はもっと興味を示したのであった。
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