小説家くんと家政夫くん

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「――初めまして。今日からよろしくお願いします!」  誰だ、と玄関の扉を開けた僕は数秒、時が止まって。 「…………は?」  こう反応した。  玄関の外には背が高い男が立っている。 多分僕よりも年下で、何故か微笑んでいて。 「えと……あの――」  僕は、誰だ、と首を傾げる。 すると目の前の男も困ったように眉毛を下げて、こう言った。 「……編集さんから聞いてませんか? 俺、今日からここで家政夫するんすけど」 「――は!?」 ――――  『小説家君と家政夫君』 ――――
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