146人が本棚に入れています
本棚に追加
/422ページ
「何だよ、これ……」
タケルは目の前に広がる光景に思わずつぶやいた。
体長3メートルから7メートルの昆虫、およそ五百匹が、土煙を上げて、
モーゼス兵士学校の北側に広がる大地に、まるで津波が押し寄せるかのように、迫っていた。
「戦えるのかよ、こんなヤツらと……」
ショウゴが思わず弱音を吐く。
「あんた男でしょ!
しっかりしなさいよ!」
サヤカがそう言って、ショウゴの頭を叩いた。
「見てなさい。
戦いって、こうやるの!」
サヤカがそう言って、右手に魔力をためた。
「デカくたって、たかが昆虫よ!
サヤカの魔法の敵じゃないわ!
くらえ、火系魔法ファイアー!」
サヤカが魔法を唱えると、サヤカの右手から、燃え盛る炎が、まるで龍のように飛び出していった。
最初のコメントを投稿しよう!