巨大昆虫と生徒たち

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「何だよ、これ……」 タケルは目の前に広がる光景に思わずつぶやいた。 体長3メートルから7メートルの昆虫、およそ五百匹が、土煙を上げて、 モーゼス兵士学校の北側に広がる大地に、まるで津波が押し寄せるかのように、迫っていた。 「戦えるのかよ、こんなヤツらと……」 ショウゴが思わず弱音を吐く。 「あんた男でしょ! しっかりしなさいよ!」 サヤカがそう言って、ショウゴの頭を叩いた。 「見てなさい。 戦いって、こうやるの!」 サヤカがそう言って、右手に魔力をためた。 「デカくたって、たかが昆虫よ! サヤカの魔法の敵じゃないわ! くらえ、火系魔法ファイアー!」 サヤカが魔法を唱えると、サヤカの右手から、燃え盛る炎が、まるで龍のように飛び出していった。
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