147人が本棚に入れています
本棚に追加
サヤカが放った魔法が、体長5メートルのムカデに当たって、巨大な火柱を上げた。
そして次の瞬間、巨大ムカデは、業火に焼かれ、暴れ出した。
しかし、サヤカが放った炎の魔法は、消えることなく、巨大なムカデを燃やし続けた。
「ス、スゲェ……。
サヤカの魔法って、えげつないな」
タケルはサヤカの魔法の威力を目の当たりにして、つぶやいた。
「当たり前でしょ!
モーゼス兵士学校のナンバー1の魔法使いは、このサヤカなんだから」
「タケル、サヤカ、よろこんでる場合じゃないぞ!
敵が押し寄せてる!
どうにかしないと、オレたちは囲まれちまう!」
巨大昆虫の種類は、ムカデ、アリ、ミミズ、カマキリ、クモだった。
きっと普通の人間ならば、この巨大昆虫に太刀打ちできない。
モーゼス兵士学校の大半の生徒がそうしたように、その場から逃げ去ることしかできないだろう。
「オレがあの巨大アリを倒してやる!」
タケルがそう言って、鋼の剣を下段に構えて、走り出した。
最初のコメントを投稿しよう!