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「燃えたぎる炎。
焼き尽くせ、ファイアラー!」
ミノリの右手から、五匹の炎の龍が飛び出して、巨大ミミズに襲いかかった。
炎の龍は、まるで巨体ミミズを飲み込むように、巨大ミミズの体をすっぽりと包んだ。
〈 強い…… 〉
タケルは、滝川トウマ、木島ミノリの二人の師範の戦いに魅せられていた。
まるで鬼神のような強さ。
まるでバケモノのような巨大昆虫たちにも、怯むことなく、次々と敵を倒していく。
〈 いつかはオレも…… 〉
タケルはそう思いながら、全力で鋼の剣を振るい、巨大カマキリと戦っていた。
〈 トウマ先生やミノリ先生みたいに、強くなりたい。
強さはオレの憧れ!
強さはオレの夢! 〉
巨大カマキリの鋭い鎌が、タケルの首めがけて振り下ろされて、タケルはとっさに鋼の剣でそれを防いだ。
巨大カマキリの強い力が、タケルの小さな体を弾き飛ばす。
タケルは背中を地面に打ちつけ、その衝撃で、息が止まった。
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