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バーネットの剣は、胸から腹にかけて、タケルの体を斬り裂いた。
タケルの体は、バーネットから3メートルほど離れたところに弾け飛び、タケルはそこから、ピクリとも動かなかった。
「タケルぅぅぅ!」
サヤカの叫び声が、大地を突き抜けたとき、サヤカは怒りで我を忘れていた。
「地底族め、お前に最高の魔法を見せてやる!」
サヤカが右手に魔力をため始めると、サヤカの右手はみるみるうちに赤く染まった。
「サヤカさん、私も加勢するわ!」
魔法の師範、ミノリがそう言って、右手に魔力をため始めた。
〈 早くタケルくんを回復させなくちゃ…… 〉
回復系魔法を得意とするミサキは、タケルの元に走っていた。
〈 早くしなければ、タケルくんが死んでしまう…… 〉
「くらえ、地底族!
業火に焼かれろ!
ファイアー!」
サヤカの右手から炎の龍が飛び出し、疾風のような速さで、バーネットに襲いかかった。
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