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ミノリの火系魔法がバーネットの周囲を焼きつくし、バーネットのエアシールドを破ろうとしたとき、バーネットが新たな魔法を唱えた。
「火系魔法を弾き返せ!
ミラーシールド!」
バーネットがその魔法を唱えると、バーネットの目の前に巨大な鏡が現れ、
ミノリの魔法を弾きそ返した。
まるで鏡が光を反射するように、ミノリが放った炎の龍が、疾風のようにミノリたちに襲いかかった。
「みんな、逃げろ!」
トウマの声に、みんなが弾けるようにその場から離れると、
炎の龍は、トウマたちがさっきまで立っていた場所で炎上した。
サヤカは燃え盛る炎を見つめながら、バーネットの圧倒的な強さに恐怖していた。
〈 ミノリ先生の魔法がきかないなんて…… 〉
サヤカは、不敵な笑みを浮かべるバーネットに目を向けた。
〈 とてもじゃないけど、私たちじゃ太刀打ちできない…… 〉
自分たちは、このたった一人の地底族に全滅させられるかもしれない。
そんな不安がサヤカの頭をよぎったとき、サヤカの背後から決意のこもった声がした。
「バーネット、オレが相手だ。
二刀流のバーネットを名乗るなら、お前も剣士なはず。
ならば、剣の実力で勝負しよう!」
トウマのその言葉に、その場にいた全員がトウマを見つめた。
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