西の国に起こる異変

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「スゲーよ。 こんなお宝、見たことないよ……」 タルートがそうつぶやいたとき、マルートは宝の山の一番奥を指差した。 「お目当てのものがあったぜ。 あれが伝説の光の剣だ!」 マルートが指差したその剣は、まるでその剣自体に命が宿っているかのように、光り輝いていた。 「スゲー剣だ。 マルート兄さん、オレにもわかるよ」 「あの剣を持って、ナバール様の元に帰るぞ。 それでオレたちの任務は完了だ」 「マルート兄さん、ここはオレに任せてくれ」 タルートはそう言って、宝の山と自分たちを隔てている鉄格子に手をかけた。
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