西の国に起こる異変

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「う、うおぉぉぉ!」 タルートが呻き声を上げながら、力を込めると、頑丈にできているはずの鉄格子が、 まるで粘土のように、折れ曲がった。 「相変わらずの怪力だな。 我が弟ながら、本当にバケモノだ」 マルートはタルートが広げた鉄格子の隙間を、小柄な体で通り抜けた。
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