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異次元の戦いを繰り広げるトウマとバーネットをショウゴはドキドキしながらずっと見ていた。
〈 スゲーよ。
やっぱり世の中って、広いんだ。
オレとタケルの戦いとは、スケールが違い過ぎる 〉
素早い剣さばきで、二人の剣が交差する。
トウマはバーネットの二刀流を嫌って、後ろに大きく下がった。
「ほとばしれ、戦士の剣。
斬り裂け、疾風剣!」
トウマがそう叫んで、戦士の剣を振るうと、大気が裂け、かまいたちがバーネットを襲った。
鋭い刃物のようなかまいたちが、バーネットと首をめがけて飛んでいく。
〈 当たれ! 〉
ショウゴはこの一撃で、勝負が決まってくれるように願った。
しかし、バーネットはトウマの攻撃を飛び上がって、ギリギリでかわした。
「人間の分際で、なかなかやるじゃないか。
それでは少しだけ本気を出そう」
バーネットはそう言って、ニヤリと笑った。
「二刀流雷神剣!」
バーネットが持つ二本の剣が黄色く光った。
「くたばれ、人間!」
バーネットがそう叫んで、黄色く光る剣を振り抜いたとき、バーネットの剣から稲妻が飛び出した。
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