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トウマがまだ立ち上がることもできないうちに、
バーネットは疾風のような速さで、トウマに襲いかかった。
「人間よ、これからは地底族の時代がやってくる。
真に強いのは、オレたち地底族だ!」
ショウゴは、バーネットが振り上げた二本の剣を心臓が止まるような思いで、見つめていた。
〈 トウマ先生、早く逃げて!
お願いだから、死なないで…… 〉
トウマはうなだれていた顔を上げ、バーネットをにらみつけた。
そしてトウマは後ろに飛び跳ね、バーネットの攻撃をギリギリのところでかわた。
トウマは神経を張りつめていても、自分のダメージを隠せず、肩で息をしていた。
バーネットはそんなトウマを見て、ニヤリと笑った。
「手応えがある人間と戦うのは、本当ににおもしろい。
だが、遊びも終わりだ!
死ね、三流剣士!」
バーネットはそう叫んで、トウマに襲いかかった。
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