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「はぁ…」
《どうされたんですか?仁様、ため息なんてついて》
「検索さん、はよ、俺さぁシャウと一緒に寝た筈なんだけど」
そう昨日の夜、俺は、俺はだ、シャウに抱きついて一緒に寝た筈なのだ
「なのに…なんでギルに抱かれて寝てんの?!」
「ジン、おはよう、よく眠れたか?」
俺が大きな声を出してしまったからか、目を覚ましたギルは、俺を見るなりふにゃっと微笑みながら、そう聞いてきた
「おう、眠れたけどな、なんで俺はギルに抱かれてんだ?」
そう俺が聞くと、ギルは顔を真っ赤にして慌てた
「なっ!だっ抱いてなんか無いぞ!」
「そっちの意味でとらえてんじゃねぇよ!」
「ならば、なんなのだ?」
「もう嫌だこいつ、シャウでもグルトでも、いいから助けてくれ!それと、お前は早く離れろ!」
「朝からアツいねえ、お二人さん」
グルトが、ニヤニヤしながら此方を見て言った
てか、おっさんかよ……
「テメェいつから見てやがった、てか、見てたんなら助けろよ!」
「あのなジン、俺はもうお前の事を家族だと思ってんだ、だからな、その家族が愛されてんだ、それを邪魔する様なやぼじゃねぇよ、それにこんな…面白い……こと………邪魔…………出来……ねぇよ」
グルトは、最初はキリッとしながら言っていたが、徐々に俯き肩を震わせ、口を手で押さえながら言った
「オイ、こらなんか良さげな事言ってっけど、最後で台無しだし、お前今笑ってるだろ!」
「ふはっ…あはっ……あははははっ!もう駄目だ、我慢出来ねぇ!朝から男に言い寄られるとか、ふはっ、面白すぎるだろっ!あははははっ」
「テメェ……後で覚えてろよ!そんで、お前は、早く離せ!」
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