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…゛は゛や゛っ゛せ゛さ゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!
全くあんたは期待を裏切らないよな悪い意味で!!むしろ軽々と予想を飛び越えていくよな悪い意味で!!
そりゃうっかり藤◯竜也みたいにもなるわ。三点リーダーにも濁点つくわ。
彼が震える声でそう呟いた時、まさに時が止まった。場が凍りついたとも言う。
編集部一同は何が起こったのかわからないという顔をして立ち尽くしている。
言われた真矢さんは勿論、完全にフリーズしていた。イケメンに言われた『きもちわるい』が、よほどのショックを与えたらしい。
まぁ当然だよな。俺はだいぶん言われ慣れたけど()
…とにかく、早瀬さんには後でよく言って聞かせなくては。
そう思いつつ、この気まずい沈黙を破るべく何か言わなくてはと口を開こうとした時、勢いよく編集部室の扉が開いた。
「おー悪い悪い。ちょっと会議が長引いてな…ってどうした、皆して立ち尽くして」
颯爽と入ってきた編集長が訝しげに疑問を口にする。
そんな編集長の質問に、いつもならいち早く答える真矢さんは、まだショック状態から抜け出せていないようで、固まったままだった。
それがさらに編集長の疑問を深める。
そして次に編集長は俺に振り返った。説明しろ、とのことらしいが…その前に編集長の視線が俺の横へと流れた。
そこには金縛りにあったみたいに棒立ちになっている早瀬さんがいるわけで…
「あれ?お客様かな?これは失礼いたしました。私、別マ編集部編集長の…」
編集長がヨソ行きの笑顔で早瀬さんに笑いかけ、彼に近づいた時。
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