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(…や、)
やっぱり変な人じゃねぇか!ヤダもう!
誰だよ意外と普通の人とか言った奴!俺だよ!!
余裕でアウトだわ初見の俺の第六感が正しかったわ。でもこんなベクトルでアウトな人だとは思わなかったよ!
山本さんはまだダブノーうんにゃららら…と謎の言葉を思い出そうとしている。
いかん、どうしよう。なんの呪文なんだそれ、俺をどうする気だ、どうなっちまうんだ俺。「お前も千の風にしてやろうかー!」とか、そういうこと、か。
俺がどうやってこの前代未聞の危機を乗り越えようか思案していると…
「…オイ」
俺の隣で、早瀬さんが声を発した。ここに来て、初めて。
まさか、まさかの、だが…早瀬さんからの援護射撃、か…!
思ってもみなかった支援に、俺は感動さえ覚えた。
戦力外とか言ってすみませんでした!
この頭の中爽やかお花畑野郎に一発かましてやってください!できればとびきり辛辣なやつを一発!
「もしかして、Давно Не Виделись(ダブノー 二ェ ヴィーヂェリシ)…じゃないか」
バゴンッ!!
俺は机に全力で突っ伏した。
「あー!それ!それです!そんな感じでした!ありがとうございます!スッキリ~!」
嬉しそうに笑う山本さんに、「俺は別に何も…」とかなんとかゴニョゴニョ言ってる早瀬さん。
俺の、俺の味方はいないのか。
つか早瀬ェ!!俺を裏切ったなあああああ!!反逆の早瀬かこのヤロー!!
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