主な登場人物

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真田幸村(さなだゆきむら) 信濃上田城主・真田昌幸の次男。一本気な男。  幸村と言えば、このシーン(第十一巻)が格好良いですね。  来たるべき「小田原北条攻め」の為に、松風を譲って欲しいと慶次に頼む幸村。  松風次第だと言う慶次の言葉を受け、幸村は毎日のように松風を口説いていた。  そんなある日、幸村は捨丸がかつての仲間達にいたぶられている場面に出くわす。  捨丸が加賀では「おたずね者」だと聞き一度は傍観した幸村だったが、元仲間達の捨丸への「心無い言葉」を聞いた幸村は真田に伝わる体術を使って捨丸を助けるのだった。  この時の幸村のセリフが熱くて良いですね。 「人間(ひと)には触れちゃならん(いた)みがあるんだ!!」 「其処(そこ)に触れたら 後はもう生命(いのち)のやり取りしか残らんのだ!!」  自らも「人質」として同じような経験がある事から、捨丸の気持ちが解った幸村。  だとしても、後先を考えずに捨丸を助けるのはそう出来る事ではありません。  幸村もまた、慶次と同じく強さと優しさを併せ持った「真の武人」であると言えるでしょう。  そしてここでは敢えて割愛しますが、猿飛佐助の妹・沙霧(さぎり)との恋の話も良かったです。  少年マンガなどでよくある「とにかく告白しろ」と言うようなのとは違い、とても「深い」話でした(その衝撃の結末は必見です)。
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