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僕の彼女は、二学年下の後輩である。
僕の彼女は友人が多い。友人が多いという事は、人付き合いが上手く、人を大事に出来るのだろう。
彼女は、僕の事も大事にしてくれる。
僕の彼女は頭がよろしい。昔からそうだ。
学年順位はいつも一桁。天才じゃないか。
彼女自身は、そう呼ばれる事が好きではない風ではあったが。
僕の彼女は美人だ。こちらについては、学年一位で通るんじゃなかろうか。
大きな瞳に、ぱっちり二重がたまらない。
ただ、彼女は……僕の事を「お兄ちゃん」と呼ぶ、僕の弟なのだ。
今日も世界は、僕を幸せにはしてくれない。
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