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「お前なぁ、ここは俺の家なんだぞ」
「分かってるって。
それに、いつも通り居候させてもらう間の家事一切は、させて戴きますから」
はぁ……。
けれど、いつも、なぜかこの男のペースから逃れられた試しがない。
そしてとうとう忍は、大きな溜息を肩でついた。
「なら、勝手にしろ。
ただし合鍵はないから、今夜入ったら
明日、俺が来るまで、どっかに出ても戻れないから
そのつもりでいろよ」
うん!
少年のように笑って、荷物と寝袋を担ぐ友人を前に
忍は、もう一度、細い溜息を声にした。
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