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だが、那々としては苦笑を浮かべずにはいられない。
「まぁ、『タラシ』は別として、やっぱりカラーじゃないですか?
広告的にも、商品の外装、その他についても
早く決めたほうがいいでしょうし」
うん、良い線です。
立花は、納得顔でうなずくと「慣れてきたね」と笑顔になる。
「はい。ありがとうございます」
立花のように、センスや直感でこの仕事の勝負をすることは、
那々には出来ない。
だがその分、プランやデータの分析なら少しは自信がある。
そして、そんな風に商品を売り込み、売り出していく仕事に就きたくて
この部門を希望していたのだ。
それだけに、立花の言葉は素直に那々を喜ばせた。
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