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なんと、それは隣のペントハウスに越してきた、
あの女好き顔のホモ男さん。
彼が、なぜかテーブルセットの一つに座っている。
しかも、
「よう!」
自分の隣で軽く手を上げた立花に、手まで上げ返してくるではないか。
うそぉ!
これはもう、胸の内で叫ばずにはいられない。
そして、かろうじて歩みを止めずに客の元へと辿り着き得たものの、
那々の顔に貼り付いていたのは、笑みからは程遠い歪んだものだった。
「紹介するね。コイツが、今や超売れっ子になったデザイナー
朝比奈 忍」
しかし、上司によって気さくに自分も紹介されるが、
那々は、益々歪む顔をどうすることもできない。
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