第3章  第一難は平等に

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どこか目を輝かせて一人うなずく朝比奈を、 立花は、驚く風もなくニヤニヤ見ている。 そして、 「良かった。なんか感覚的にも合ったみたいだし。 じゃ、今後のコイツの担当は、中谷さんってことで」 「はっ?!」 なんで私が! しかし、さすがにこの場でそれは口に出来ない。 そして、未熟を理由に断る暇も与えず、 目の前の朝比奈が、あの気障な微笑を口元に浮かべて右手を伸ばしてきた。 「いいね。会社の売りに媚びないストレートな感想、すごく気に入った。 これからも色々期待してるよ。よろしくね」
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