13人が本棚に入れています
本棚に追加
実際、引っ越しの週末が明けて早々、まさかこんなにも早く彼女との距離が
こんなにもいきなり縮まることになろうとは、夢にも思っていなかった。
それだけに、彼らと交わした会話の半分も記憶にない。
はぁ……。
忍は、ゆっくり頭を抱え大きく息をついた。
そして、これは仕事なんだから、いつものようにクールで
客観的な思考を持つようにと、改めて自分に言い聞かせる。
だが、やっぱり零れ出てくるため息は止められない。
「そんなに大変そうなんですか、お友達の仕事って」
不意にかけられた声に、ハッと忍は顔を上げた。
最初のコメントを投稿しよう!