年下の彼女

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いきなりだが、 俺の彼女の決定的な欠点をここで告白したい。 その前に、まずは彼女の自慢話をさせてほしい。 彼女の学校は、普通の学生のクラスとと芸能界やアイドル、役者が通えるような特別クラスがある高校だ。 彼女は、元々その芸能クラスに入る予定だったが、家庭の事情で現在は普通クラスに通っている。 夢は、女優ということで、学校終わりと日曜の数時間をアルバイトにあて、養成所に通っている頑張り屋さんだ。 学校がない日でも養成所やらオーディションやらに行き、休む時間が殆どないはずなのに、 成績はトップ10に必ず入るなんて、並みの努力じゃ歯が立たない程の努力家でもある。 彼女との出会いは、その養成所だった。 彼女の何事も真剣に取り組む姿勢が輝いてて、まだ高校生とは思えない大人びた姿に惹かれてしまい、気が付けば告白していた。 俺は大学生で、彼女は高校生。 多分ダメなんじゃないかと思っていたが、彼女は喜んでOKしてくれた。 じつは彼女も、ミュージカル俳優として日々頑張っている俺が、影ながら頑張っている姿を見てたらしく、その俺の頑張りがかっこよくて声をかけようと思っていたらしい。 晴れてカップル成立。 そして、最初に話は戻るが、 付き合い始めて1ヶ月後のある養成所の帰り道、俺はふとカラオケボックスが目に入ったので、彼女に「カラオケに行こう」と言い出した。 その瞬間、彼女の笑顔が一瞬消えたのが見えた。
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