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もう、アタシは
ビックリを通り
越してパニックよぅ。
助産婦が小百合に
呼吸の指示と
目に力を入れないように
言ってるわよ?
なんで?
ってアタシはそんな
場合じゃないわよ。
ハッ
1人、産まれたわ~!!
赤ちゃんは元気に泣いた。
やだっ感動。
アタシ、思わず
泣いちゃったわよぅー!!
大感動だわぁ。
「ご主人、もう
1人産まれますよ」
あ、ああ、そうね。
「小百合ー。もう1人よぅ。
頑張るのよー。小百合ー」
「ご主人、
ちょっと声が大きいです」
「なによっ!!
アンタに関係ないでしょ! 」
「え? 」
ハッ
もう1人の元気な
産声が分娩室に響いた。
「やったー。
やったー。
小百合イィー!!
本当に小百合、
頑張ったわねぇ」
「つ、翼さん」
あら、アタシ、
叫びながら泣いてるわ。
小百合も泣いてるし……
「元気な女の子と
男の子ですよ」
「はぁ?
珍しいわね」
その後はドクターが
なんたらの処理だと
アタシと小百合のママは
分娩室から出されたわ。
2時間、掛かるって
男のアタシには
よく分からなかったわ。
そうだわ。
淳の子供が
産まれたのだから……
そうよぉ。
早く淳に電話を
入れなくちゃね。
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