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小百合の病室を
勢いよく開けて
アタシは入ったわ。
「小百合ー。
よく頑張ったわねぇ。
体調はどう? あらっ」
小百合は真っ青で
ベッドに寝てるわ。
た、た、大変だわっ。
ナースコールよ!
「はい。どうしました? 」
ブチッ!
どうかしたから
呼んだのよ~!!
「あのねぇ……って
大変なのよ! 小百合が
真っ青で大変なのよっ。
早くなんとかしてよ!!
早くよー」
「助産婦じゃなくて
看護師を行かせます」
「早くよー」
アタシはベッドの中で
青い顔をしてグッタリした
小百合の手を握ったわ。
「小百合、
小百合、大丈夫? 」
息はしてるけど、
返事が無いわ。
暫くしたら
ドクターと
看護師が来たわ。
「ちょっと、ご主人、離れて」
はい。はい。
……って、小百合は
一体、どうなったの?
「血液検査の
結果は出た? 」
「はい。貧血が酷いです」
「見せろ!
ああ、帝王切開じゃ
無いかったのに貧血が
酷いなぁ……輸血! 」
「はい。先生」
看護師、二人がバタバタ
病室を出て行ったわ。
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