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あらあ、医者から
言われてた予定日より
早いわよぉ～。
アタシは着信を
小百合だと再度、
確認してから
スマホの通話を
選択した。
「はい。
どうしたの？
もしかしたら
まさか陣痛……」
「ごめんなさい。
翼さん……
陣痛じゃないの。
破水したみたい」
「は、は……
破水ですって?!
小百合、病院に
連絡は？ 兎に角、
急いで病院に
行くのよ～」
「連絡しました。
今から向かうの。
車を待ってる」
「アタシも向かうわよ」
アタシは子供が
双子である事と
小百合が破水した事を
伝えて会社を入社して
から初めての
早退をした。
『キャー、大変、
早く行かなくちゃ』
アタシは慌てた。
『産まれる、
産まれる、淳の子供が
産まれるのよぅ～』
もう、
無我夢中で
アタシは
病院に急いだ。
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