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これは励まして
応援するしか無いと
思った。
アタシは小百合の手を
再びギュッと握り
「小百合、頑張って。
アタシが居るじゃない！ 」
と何の力にも
なれない事を
言ってしまった。
気持ちだけは
一生懸命なんだけど……。
体が男のアタシには
お産の苦しみは分からないし、
陣痛の痛さも知らないわ。
しかし、その言葉を
聞いた小百合は
「はい。私には翼さんが
居ますもんね」
と嬉しそうに答えて
くれたわ。いい子ねぇ。
が、直ぐに……
「痛い！ 痛い！ 」
と苦しみ始めた。
あら～ホント、大変そう。
見てるアタシがハラハラ
し始めちゃった。
まあ、アタシは妊娠も
無理なワケだけど。
小百合のママは
小百合の腰を
さすっていたわ。
へぇ～腰をさするのね～。
と感心したわ。
だって初めて
見るのだから。
当たり前よね～。
アタシは体は
男なんだから。
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