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食事をする。
カラオケに行く。
僕の家に行く。
僕の家は…今日は誰も帰ってこない。
正確に言うと、今日も…だ。
僕は、父親と二人で暮らしている。父親は仕事はできる人間だ。よく、海外にも派遣されている。しかし、男としてはイマイチだったようだ。母は、七年前に若い男とどっかに逃げた。
「部屋…以外と綺麗にしてるんですね」
たわいもない、話をする。後輩からのボディタッチも多い…
僕は、童貞だ。しかし、そんな僕でも分かるくらいに…後輩からは《雌》の匂いを感じた。
その後は、言うまでもない展開になる。
📱「分かってると思うが…《ゴム》は付けろよ。付け方、分かるか?」
晶人のおせっかいな一言が、頭をよぎった。今回は、酒も飲んでない…しかし、緊張の為、なかなか…
「…してあげよっか?」
以外にも、後輩はそれなりの《経験》があった。献身的介護といった感じだ。
唾液の音が、する。
僕は…
童話、赤頭巾ちゃんに登場する狼のつもりだった。
しかし、赤頭巾は食われるフリをしただけで…
食われているのは、僕なのではないだろうか…
甘い香で誘う、食虫植物のような?
毒入りの、林檎のような?
《君》は、赤く甘く…卑らしいシロップだ。
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