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僕と《もう一人》には、彼女がいた。だから、《そいつ》は安心して頼んだのだろう。 安易に人に物を頼むのは、危険だとは思わないのか? それから、僕らと美鈴さん。他数名の女子はよく遊ぶようになる。もちろん、彼女にはうまく話してはいる。一様、ほとんどが顔見知りなので彼女も連れていったりする。まぁ、かなりからかわれるが…こうした方が彼女も安心するだろう。 ――――――――――――――― メールを受信した。美鈴さんからだ。内容は…最近、アルバイトの男子スタッフが、シツコク誘ってくるから困っている…という悩みの相談だった。 はぁ…。 何度か相談を受けているうちに、仕事でも頼られるようになってきた。年上に頼られるのは、とても良い気分だ。まぁ、うまく使われている。とも言えるが… 僕が美鈴さんと親しく話をする姿を見て、かなり苛立った《あいつ》が詰め寄ってきた。 「お前、どういうつもりだよ?協力してくれるんじゃなかったのか!?彼女だっているだろ…おい!」 よくよく聞いてみると、自分勝手な子供だ。その後もくだくだうるさかったので、美鈴さんが困ってるからメールや電話はほどほどにするように言った。 自分も、片思いの相手に、やたらメールした事があったのを不意に思い出したりもしたので、できるだけ柔らかく言った…つもりだった。 バキィ!! いつのまにか、自分より親密になっていた僕にジェラシーを感じたのか…それとも、裏切りだと感じたのかは、分からない。 やられっぱなしは、性に合わない。僕も蹴返した。他のスタッフに止めらた時には、二人ともボロボロだった。 いや…正直に言うと、僕の方がボロボロだった。店長に、帰っていいと言われたので素直に帰った。 別に、あんな奴は友達ではない。僕には、晶人という本当の友達がいる。 …晶人と、話したい。
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