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先ほど感じた予感通り俺は憐華の手によってある服へと着替えさせられた
その服は青を基調とした色合いで袖は七分袖で先端にフリルがあしらわれた膝下までのワンピースだった
それを鏡を見た途端に俺は溜め息をついてしまった
何故ならまずその服は女物である事に....そして後ろで憐華が断れない雰囲気を纏った笑顔で俺を見つめていたからだ
「どうじゃ?わらわのあつらえた服は」
憐華は俺が着替え終わったのを確認するとそう笑顔で聞いてきた
俺は少しだけ間を置いてから
「…可愛いと思う、よ?」
と答える途中で別の視線を感じる事に気が付いた
入り口付近をそっと見てみるとそこにいたのはにこやか(?)な笑顔で此方を見守っている九十九がいた
この事に気付いたのが解ったのか燐華がドアをガラッと開けた
「あー…バレちゃったかな?」
そして俺と目が合うとテヘペロと効果音が出そうな態度でそう呟いた
俺は九十九の側に歩いて行くとそっと顔を見つめ
「…九十九の変態!」
と言った
「真奈の恥じらってる顔可愛い」
それから九十九のこの言葉によって無自覚に顔を赤らめて言っていた事に気付いた俺の顔は増々赤くなったのだった
「う、五月蝿い!!それよりもさっさと用事を済ませろ!!」
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