-クロフク- プレリュード 第七話(前編)

6/14
前へ
/28ページ
次へ
『あは! そんなのヒミツだよ* スナイパーがみずから居場所を明かすだなんてありえないでしょ? それがたとえ仲間内相手でもね*』 「…確かに、そうだな? だがそうやって高みの見物をされているとイラっとくるのもまた事実だ…! どこまで把握しているかわからないが、説明はしたほうがいいものか、これまでの?」 『聞かなくてもわかるよ♪ 失敗しちゃったんでしょ? クロったら*』 「まだ失敗はしていないだろう? それをこれから取り返すのだからな」  いつものことながら生まれつき性格の根明で図抜けてポジティブな相手のおちゃらけた言いように、今のこの状況もあいまっていつになくイラっとくるクロフクはそれをつい言葉にまで出してしまう。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加