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放課後。 一通り捌けたあとのクラスに、まだひとかたまりの生徒が群れている。 このクラス…1Aの垂松暢芽(すいまつ・ながめ)のまわりにいるのは、人数が足りないので部に昇格できないでいる同好会の、他の学年やクラスから集ってきた有志たちだ。 そこに差し入れられた『安倍川もち』をくちにほうり込みながら、暢芽の幼馴染み、武石育教(たけいし・いくみち)が言う。 「暢芽って、ホントに好き嫌いが激しいよな」
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