第1章

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バックヤードのドアを開けた途端 護は低いドスの効いた声に変えた 「飯塚さん!篠崎さん! 何をなさっているのですか?」 突然開けられたので ビックリした二人 デブの栗色のロングヘアでケバい化粧をしているのが飯塚で ガリガリに痩せている ボサボサの黒いショートヘアのすっぴんが 篠崎だ 二人とも お店の饅頭とホットペットボトルのお茶を手に持っていた 「アンタ!誰よ!?」 飯塚が吠える様に尋ねると 「休憩時間を過ぎて迄 サボる方にはお教え致しません! お持ちになっている お茶と饅頭 お会計お済みですか?」 ズバリ指摘された! レジを通さないで 勝手に売り場から 持って来た事を告白した 事務所に連れていき 防犯ビデオを二人に見せた 過去の万引きを 全部見せつけて 「警察に通報いたしますが本日付でお辞めになられるのでしたら 無かったことに致しましょう?」 二人は今日付けで 辞めた
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