第1章

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女の子の店員が寄ってきて 「ありがとうございました!」 「御仕事をしたまでです 礼には及びません 涼風愛(すずかぜまな)さん」 黒いショートヘアの女の子は黒渕眼鏡を押さえながら 180センチはあろうかと 長身な男を下から見上げると 端正な顔立ちで 二重瞼の瞳に見つめられていた サラサラヘアの黒髪から少し良い匂いがした 男は天使の微笑みを浮かべながら 「はじめまして 本部直属店員 如月護(きさらぎまもる)と申します 本日より御世話になります 宜しくお願い致します」 自己紹介すると 「は?はい!!こちらこそ 宜しくお願い致します!!」 愛は初めて心臓が爆発しそうな思いをした 「大丈夫ですか?お顔が赤いですよ」 心配そうに覗き込む護に 「だ、大丈夫です!!」 「そうですか…それでは レジをお願いいたします」
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