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『ガァアーッ!』
「!」
「っ!」
怪物が2人の匂いをかぎつけ壁を突き破り現れ2人は息を呑んだ
「っなんだよこいつ…」
涼真は体が震え尻餅をついてしまい言う事を聞かない。
「に、逃げなきゃ…早くっ」
しゅんは体を震わせながらも尻餅をつく涼真を立たせようとするが怪物は容赦しない。勢い良く襲い掛かってきた。
『グガァアアァアァーッ!!』
「!!逃げろ!沙神谷!俺はいいから早く逃げろ!」
涼真はしゅんだけでも逃がそうとするがしゅんはそれを拒む
「嫌だ!華原君も一緒に逃げるんだ!」
「沙神谷…お前…俺はお前をいじめたのになんでそこまで…」
涼真はボソリと呟くがしゅんの耳には入らずしゅんは涼真の片手を自分の肩に回すと涼真を立たせ歩き出す。しかし怪物はあっという間に2人の前に立ちはだかり見下ろした
『ギアァ…ガァアア!!』
「クソッ」
「あっ華原君!」
涼真はガクガクな足で怪物の前に立ちはだかりしゅんを庇う形となった
「華原君!危ないよ!早く逃げよう!」
「先に行け!こんな間抜けな顔に見下されて黙ってられるかよ!」
『ウガアァー!』
怪物は馬鹿にされたのをわかったのかわからないのか、涼真を大きな爪で殴り飛ばした
「うわぁあーっ!!」
「華原君っ!!」
しゅんは殴り飛ばされた涼真の元まで駆けつけ横たわる涼真を抱き起こす。
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