曖昧な愛情

32/35
298人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
  「……ッ!」 脚の間に蛍太の膝が 割って入り、 体ごと押し上げられて 思わず震えた。 うっすらと 目を開けると、 蛍太の楽しそうな瞳。 キスしながら、 その顔がゆるく傾いた。 恥ずかしい。 「……ね、したいな。 しよっか、莉々」 口の中に注ぎ込むように 熱くささやかれ、 お腹の奥が ぎゅっと反応した。 「……ばか、ここは……」 「もちろん今じゃないよ。 ……あとで」 いやじゃないんだね、と くつくつ低く笑う蛍太。 この人が 芸能人じゃなかったら、 ぱちんと頬を叩いて 罵ってやるのに。 .
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!