遊びじゃない

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  なにもなくても 強引に引き止めたくせして、 今日は今日で……とか。 あえて今夜、 特別な意味を 持たせようとする 蛍太の言動が、 本当によく判らない。 「莉々、シャワー浴びる?」 「……え、あ、うん……」 玄関先で蛍太が 当たり前のように言うから、 ぼんやりと頷く。 キャリーバッグを 持ってきてくれていた蛍太が、 持ち手を押し戻し コンパクトにした。 「今、女の子用の キャリーバッグ いっぱいあんだねー。 旅行でもないのに、 誰がこんな用途 見出したんだか」 くすくすと笑いながら、 蛍太はバッグを抱えて 先に行ってしまう。 「蛍太、 いいよ、ここで。 必要なものだけ 自分で持っていくから……」 「いいんだよぅ。 明日早いし、 めんどくさいでしょ」 .

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