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「……！」
「今のでなんか
判ってしまいました」
「え、あの……
あたし、なにも」
「あまり鈍感だとね、
この業界
やってけないんですよ。
大丈夫ですよ、
誰にも言いませんから」
「……いえ、その」
言えば言うほど
図星だと認めるようなものだと
判っているのに、
今さらごまかしようもなくて、
思わず俯いてしまう。
「大丈夫ですって。
好きなモデルさんの
異性関係とか、
ちょっと胸は
痛まないこともないですけど」
「……」
この間からちょいちょい
言ってくるけど、
松崎さんは本当に
あたしのファンなんだろうか。
別に人気が
なくなったから
卑屈になっているわけじゃない。
そのわりには
ノリが軽いと言うか、
執着の影が見えないというか。
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