愚鈍な魔女と無礼紳士

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  なぜかうきうきして 前のめりになる蛍太を見て、 思わず「待ちなさい」と 止めたくなってしまう。 マネージャー時代の 名残のその衝動を こらえながら 黙って見ていると、 蛍太には満平さんが答えた。 「結果的に そうなりましたけど、 5名それぞれの 宣材写真などを 組み合わせた上で、 配役を決めさせていただきました」 「ま、俺が案内役じゃ おかしいな」 拓海さんは 納得したように ぱらぱらと絵コンテを 見ている。 「執事とか、 それだけ見ると 俺っぽいけど。 まあ、 この中じゃ案内役だなぁ」 凌士さんも概ね拓海さんに 同意しながら 絵コンテを確認した。 「あたしも ちょっとベタ過ぎる 感じだけど、 TAKUMIくん出てくるなら 面白いかも」 .
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