こぼれそうなストロベリー・ソーダ

24/36
277人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
  空気、読み過ぎ。 そして蛍太は 開けっぴろげすぎ。 「だから、まあ、 とりあえず。 俺の今の夢は 莉々に対して どっしりかまえた男に なることかなー。 そこもお手本は 拓海なのが腹立つんだけど」 「蛍太……」 つくづく、 男の人ってこっちが 思いも寄らないことばかり 考えている。 蛍太の瞳が 更に細められた。 「莉々は、どう? 自分はどうなりたい? ……俺をどうしたい?」 「……急に訊かれても」 「ん。知ってた。 だからさ、 莉々は俺を使って、 たくさん考えるといいよ」 「蛍太を?」 「拓海のおかげで、俺、 色んな仕事してこれたし。 そこから得たものの中に、 莉々に必要なことって 絶対あるし。 そういうのぜんぶ、 莉々と共有していきたい」 「……」 .
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!