こぼれそうなストロベリー・ソーダ

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  「いやいや。 まだまだ刺激が 足りないと思う。 毎日会えてないし、 もう俺心配で心配で」 かすれた声が 艶っぽくて、 思わず耳を塞いでその場で 暴れてしまいたくなる。 心臓が喉から 飛び出てきそうで、 いっぱいいっぱいだ。 こういうの、 どう言ったら伝わるの。 「大丈夫だって」 「ホントかなぁ」 疑わしいと 眉をひそめる 彼の手を取って、 胸元に導いてあげられれば、 話は早いんだろうけど。 聞こえてないとはいえ この部屋には他人がいるし、 蛍太にそんなことしたら 胸に触れるくらいじゃ きっと済まない。 仕方なく、 頑張って彼の目を 真っすぐ覗き込んだ。 .
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