こぼれそうなストロベリー・ソーダ

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  スチールグレーの瞳は、 あたしに応えるように 潤んでいる。 「……あたしだって、 蛍太しか好きじゃないよ。 だから、大丈夫」 「……」 それまで余裕だった 蛍太の顔が、 ぷしゅうと赤くなる。 「……ばか莉々。 この状況でそれ、 すっごく反則だ」 消え入るような声で そう言うと、 蛍太はあたしの肩に 額を預けて はああと大きく 溜め息をついた。 .
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