こぼれそうなストロベリー・ソーダ

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ 「あんた、 俺の敵だな」 蛍太がやけに 真剣な顔をして そう言ったのは、 ソール化粧品さんでの 衣装の採寸を あらかた終えた お昼休憩の時。 スチールグレーの 瞳をしたチワワが 見つめる先には、 クロエデザインに お勤めの松崎さんが いらっしゃった。 どっしりとした 仁王立ち、 きらりと光る瞳と びしっと立てた人差し指。 宣戦布告みたいだと 思いながら、 “人を指さした時には 3本の指が 自分に向いている” という言葉を 思い出した。 思わず蛍太の髪を よしよしと撫でて、 こっちに 連れ戻さなくちゃと 思ってしまう。 「……敵、とは」 肩を竦める松崎さんは、 蛍太の ぐりぐりおめめ光線を受け じっと立ち尽くしていた。 .
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