赤と青の真理

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ やがて衣装と メイクを整えた蛍太が 入って、 スタジオが 一気に華やいだ。 男の人なのに、 スタジオに現れただけで こんなに空気が変わるなんて、 “Raison d'etre”の強さを 見せつけられた 気がしてしまう。 マネージャーとして 彼の後ろにいた時とは、 視界の開け方が違って、 驚いてしまった。 「莉々! おはよおはよ!」 蛍太はそんなこと 気にもせず、 あたしを見つけた瞬間 たたた……と 駆け寄ってくる。 そこらへんのホストが着たら 絶対安っぽくなりそうな、 暗めのゴールドのスーツが ちっともいやらしくなくて、 彼の赤髪とあいまって あたしの黒いワンピースと ベリーピンクの髪を 引き立ててくれているようだった。 .
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