赤と青の真理

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  「でも、KE-TAさん。 それではあまりに……」 「大丈夫だってー。 マネージャーさんにだけ 確認すればさっ」 白瀬さんは困惑の表情で、 蛍太とあたしを ちらちら見比べる。 嫌な予感しかしない。 「ちょっと、蛍太」 見かねて声をかけると、 蛍太はわざとらしく 白瀬さんの手を握り、 その場から後退る。 「!?」 「大丈夫。莉々、 そこで待ってて。 九鬼さん探してくる!」 「KE-TAさん、あのう」 その仕草に まったく色気がないから 気にも留めなかったけど、 白瀬さんはさすがに 手を握られたことが 気になるようだった。 当然だ。 CMを撮る 監督さんとはいえ、 白瀬さんは 女性なんだから。 「ダーイジョーブ! このプラン、完璧!」 「なにが完璧だって……」 「九鬼さーん! 九鬼さん、どこー!」 .
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