赤と青の真理

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ 「莉々さんの動きは、 さっきまでのリハと 同じでけっこうです」 すっきりした顔で 戻ってきた白瀬さんは、 はきはきと指示を 飛ばし始めた。 破り取った 絵コンテを見ながら、 カメラさんや アシスタントさんにも あれこれ変更内容を 伝えている。 その絵コンテに どんな変更が 描かれているのか 判らなくて、 緊張してきた。 あたしにはなんの 変更指示も ないってことは── 蛍太がなにかやらかす、 ということだ。 白瀬さんと話す 蛍太の横顔を見る。 通った鼻筋が綺麗で、 童顔のわりに 顎から喉のラインが とても男性的で、 うっかり変なスイッチが 入ってしまいそうになる。 ……仕事モードの蛍太は 信頼してもいいと 思っているけど、 この場に限っては どうにも不安が過る。 .
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