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「大丈夫。
俺はひたすら、
莉々を綺麗に
撮ってもらうことしか
考えてないよ」
「でも、蛍太」
「あと、
莉々は俺のだって
言って回りたい。
こんな綺麗でいい女が
俺にメロメロなんだって」
こしょこしょと
耳をくすぐる甘い声に、
身をよじってしまいたくなる。
「……そんなこと、
言った覚えないんだけど」
「俺も、
言われた覚えは
ないけどね。
……でも、抱いてたら判る」
「……」
「今日の俺の仕事、
これだけなんだ」
「だから?」
「どっかホテル取って
お泊まりしよ、莉々」
「──……」
よくもこんなところで
そんなことを、と
突っ込もうとした瞬間、
アシスタントさんと
話していた白瀬さんが
颯爽とカメラの隣に
戻ってくるのが
目に入った。
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