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これ以上、
この人の言葉や態度に
惑わされたくない。
あたし自身、
蛍太の口から
せつなさんのことを
ちゃんと説明して欲しいという
想いは確かにあった。
けれどそれは
あたし達のことだ。
そんな機微を
せつなさんに伝える
必要なんてまったくない。
あたしとせつなさんは
仕事仲間でもなければ、
お友達でもない。
“だって、可愛いんだよ。
莉々が、世界で一番”
“……俺専用かなってくらい、
莉々が好みなんだよ。
どこもかしこも”
この前、
体温を競い合いながら
蛍太にもらった言葉を
胸の奥でぎゅっと抱きしめる。
蛍太を好きになればなるほど、
信じれば信じるほど──
彼の言葉は
確かな指針となって、
あたしの中で
唯一無二のエネルギー源になっていく。
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