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これまでずっと苦手だった、
自分からなにかを
始めること、
なにかに挑むこと、
耐えようとすること。
そういうものに
対峙する勇気を、
どれほど蛍太から
もらってきたか。
……ふたりでいることを
大切にしているか。
きっと、
せつなさんには判らないんだ。
「……確かに蛍太は、
仕方のない人ですけど。
でも、
彼のことで笑ったり
泣いたりするのは、
あたしだけなので」
「無茶言わないで。
蛍太のことを
好きな女が日本中に
何人いると思ってるの?
彼が微笑むだけで、
笑ったり泣いたりする女は
一山いくらで
集まってくるわよ」
「あたしとファンの方とは、
立ち位置が違います」
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