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あったかい微睡みの中、
さらさらと髪を
撫でつける心地よさが
やってきて、
頭の中に
白い快楽が広がる。
「ん……」
身をよじると、
くすっと低い笑いが
落ちてきた。
はっと意識が
はっきりしてきて、
目を開ける。
蛍太が
あたしを覗き込んで、
やわらかく微笑んでいた。
その顔を見て、
自分が
眠り込んでいたことに気付く。
「あれ、
起こしちゃった?」
「ん……ごめん、
そうじゃないけど……」
「うん?」
「ねてた……」
ほんの短い時間でも
深く眠り込んでいたのは
事実で、
頭も口もちゃんと
働いてくれないし、
動いてくれない。
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