黄金色の秋

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ あったかい微睡みの中、 さらさらと髪を 撫でつける心地よさが やってきて、 頭の中に 白い快楽が広がる。 「ん……」 身をよじると、 くすっと低い笑いが 落ちてきた。 はっと意識が はっきりしてきて、 目を開ける。 蛍太が あたしを覗き込んで、 やわらかく微笑んでいた。 その顔を見て、 自分が 眠り込んでいたことに気付く。 「あれ、 起こしちゃった?」 「ん……ごめん、 そうじゃないけど……」 「うん?」 「ねてた……」 ほんの短い時間でも 深く眠り込んでいたのは 事実で、 頭も口もちゃんと 働いてくれないし、 動いてくれない。 .
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